開催レポート 人材育成セミナー「マツダIT部門が実践する”つくる力を持つ”人材育成戦略」
全国共通施策 人材育成「マツダIT部門が実践する”つくる力を持つ”人材育成戦略」
マツダ株式会社にてIT人材育成を牽引されている土橋様、結城様をお招きし、「対話からはじまる人材育成改革」をテーマに中国支部で人材育成セミナーを開催しました。
当日は、メイン会場である広島会場に27名の会員が参加され、関東会場とはオンラインで接続し、オンライン参加の17名と合わせ、計48名の会員が参加され、大変盛況なセミナーとなりました。マツダ様からの講演に加え、登壇者によるパネルトーク、さらに参加者によるディスカッションと、変化の激しいAI時代において、企業が競争力を維持・向上させるために必要な人材育成の考え方や組織づくりについて、多くの知見が共有されました。
開催概要
参加者:48名
■講師:マツダ株式会社 MDI&IT本部 グローバルIT業務部 システム運営管理グループ
主幹 土橋 浩司 様
アシスタントマネージャー 結城 奈津子 様
■講演
テーマ:「対話から始まる人材育成改革
~女性活躍推進の取り組みから見えた組織課題と挑戦~」
■パネルディスカッション
テーマ:人材育成と組織づくりのこれから
■登壇者
パネリスト:マツダ株式会社 MDI&IT本部 グローバルIT業務部 システム運営管理グループ
主幹 土橋 浩司 様、アシスタントマネージャー 結城 奈津子 様
モデレーター:Natural Organizations Lab株式会社 代表取締役社長 吉原 史郎 様
参加企業一覧
株式会社アイテックス
株式会社アサヒ情報システム
株式会社アポロシステム
株式会社ウッドワン
株式会社NTTデータIMジェイエスピー
株式会社 F-ITコンサル
株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング
河西工業株式会社
株式会社三井ハイテック
北ガスジェネックス株式会社
株式会社熊平製作所
倉敷化工株式会社
株式会社京阪ザ・ストア
株式会社サタケ
JX金属株式会社
株式会社大東システムエンジニアリング
株式会社タクマテック
TISI株式会社
デジタルプロセス株式会社
株式会社電算システム
株式会社東和コンピュータマネジメント
株式会社トワライズ
株式会社ニチリン
株式会社日本クライメイトシステムズ
株式会社日本理工医学研究所
ピープルソフトウェア株式会社
株式会社広島銀行
広島電鉄株式会社
株式会社富士通ラーニングメディア
マツダ株式会社
理研産業株式会社
株式会社両備システムズ
株式会社YCC情報システム
講演「対話から始まる人材育成改革 ~女性活躍推進の取り組みから見えた組織課題と挑戦~」
講演では、女性活躍推進の取り組みを起点に、人材育成の本質に迫る取り組みが紹介されました。マツダIT部門では、社員アンケートやヒアリングを通じて「自信が持てない」「昇級したくない」「ライフイベントとの両立が難しい」といった課題を可視化し、対話を重ねることで制度や仕組みだけでは見えなかった組織の本質的な課題を発見し、社員自身が主体的に課題解決へ関わる場づくりを進めています。
また、人材育成については、過去に導入した育成フレームワークの失敗経験が共有されました。制度を整備するだけでは人は育たず、個人の「Will(やりたいこと)」と組織の目的をつなぐ対話が不可欠であること、そして個人の成長だけでなくチームづくりこそが育成の土台になるという学びが語られました。
マツダIT部門では、「車づくりを知るITエンジニア」を育成するための骨太実習や、キャリア形成を支援する対話の場づくり、AI時代を見据えた学習施策などを展開しています。その根底にあるのは、「人の可能性を信じる」という考え方です。社員一人ひとりが夢や志を持ち、自ら成長し続けることで、組織全体の価値創造につなげることを目指しています。
本講演では、マツダ様の先進的な取り組みに加え、失敗を乗り越えたプロセスや対話の重要性といった貴重なエピソードが多くの参加者の共感を呼び、自社の課題解決に向けた有意義な学びの場となりました。
パネルディスカッション:テーマ「人材育成と組織づくりのこれから」
講演後は、Natural Organizations Lab株式会社代表取締役社長の吉原 史郎さんをモデレーターに迎え、「人材育成と組織づくりのこれから」をテーマにパネルトークが行われました。講演を振り返りながら話題はさらに広がり、これからの組織運営に欠かせない「対話」「失敗からの学び」「Willと組織戦略の両立」「つくる力」という4つの視点をめぐって、活発な意見が交わされました。
最初に取り上げられたのは「対話」です。女性活躍推進活動では、対話を重ねるうちに参加者同士の信頼が育ち、その先に組織課題の本質が見えてきたといいます。現場の声に丁寧に耳を傾けることが、組織を変える第一歩になる。そんな認識が、参加者の間で共有されました。
続く「失敗からの学び」では、かつて導入した人材育成のフレームワークが、思うように定着しなかった経験が語られました。そこで得たのは、制度を整えるだけでは人は育たないという気づきです。組織の実態を見つめ、現場との対話を重ねながら育成に取り組むことの大切さが示されました。
「Willと組織戦略の両立」も、大きな論点となりました。社員一人ひとりの「やりたいこと」や価値観を大切にしながら、組織が目指す方向との接点をどう見つけていくか。上司と部下が継続して対話を重ねることが、個人の成長だけでなく、組織の成長にもつながるという見方で一致しました。
最後のテーマは「つくる力」です。ここでいう力は、単なる技術力ではありません。現場の課題に気づき、原因を見極め、解決策を描いて実行へ移す力を指します。IT部門が事業変革を支える戦略部門へと進化していく今、この力を育むには、挑戦を後押しする組織風土と対話の文化が欠かせないと呼びかけました。
パネルトークを通じて繰り返し語られたのは、「制度よりも対話」「管理よりも伴走」という考え方でした。人の可能性を信じ、その成長に寄り添うこと。それこそが、これからの人材育成と組織づくりを進める鍵になると感じました。
グループディスカッション
講演後のグループディスカッションでは、「講演を聞いて感じたこと」「自社に持ち帰りたいこと」をテーマに活発な意見交換が行われました。
参加者からは、組織づくりや人材育成において「対話」が果たす役割の大きさを改めて実感したという声が多く挙がりました。また、人材育成の仕組みやフレームワークの重要性に加え、社員一人ひとりのWill(夢や志)を引き出し、それを成長につなげる支援の必要性についても共感が集まりました。
女性活躍推進の事例からは、育児やライフイベントと仕事を両立できる環境づくりの大切さや、一人ひとりの状況に寄り添うマネジメントの重要性が共有されました。さらに、「人の可能性を信じること」「対話を通じて相互理解を深めること」が、これからの人材育成の基盤であるとの認識が参加者の間で共有されました。
参加者それぞれが自社の取り組みと重ね合わせながら学びを深めるとともに、人材育成と組織づくりについて新たな気づきを得る機会となりました。
また、セミナー後のネットワーキングでは、講師に個別に悩みを相談する姿や、対面ならではの活発な議論が見られ、大変有意義な会となりました。
