開催レポート 「サステナブル・航空宇宙フォーラム」
サステナブル・航空宇宙フォーラム
地域の枠を超え、興味関心のある領域において、会員同士が継続して情報交換・知見共有を行い、ビジネス機会の創出を目指すコミュニティ活動が「部会」です。
このたび、サステナブル部会と航空宇宙部会の合同企画として「サステナブル・航空宇宙フォーラム」を開催いたしました。
本フォーラムは、「宇宙×地球が創るサステナビリティ新市場 〜社会課題をビジネスへ変える共創フォーラム〜」をテーマに実施。
有人宇宙活動やプラネタリーヘルスに関する先進的な特別講演をはじめ、富士通の目指す方向性の共有、登壇者によるパネルディスカッションを行いました。
また、講演後のネットワーキングでも登壇者と参加者の間で活発な意見交換が行われ、実り多きフォーラムとなりました。
開催概要
日 時:2026年10月7日(水)14:00~17:00 +ネットワーキング
形 式:現地開催
参加者:会員:16社18名 非会員:12社12名
講演1:航空宇宙分野
テーマ:人類は、なぜ宇宙を目指すのか ~有人宇宙活動がもたらす新たな宇宙開発~
登壇者:公益財団法人日本宇宙少年団
理事 上垣内 茂樹 氏
講演2:サステナブル×航空宇宙分野
テーマ:宇宙から地球を、生命から社会を見つめ直す ~食・健康・AI・データをつなぎ、100年先の未来をデザインする~
登壇者:東京大学プラネタリーヘルス研究機構
特任教授 髙橋 伸一郎 氏
講演3:富士通の目指す方向性
登壇者:富士通株式会社
宇宙データフロンティア研究センター センター長 今泉 延弘 氏 (航空宇宙)
グローバルソリューションBG シニアマネージャー 永野 友子 氏 (サステナブル)
参加企業一覧(順不同) ※会員企業のみ記載
JFEシステムズ株式会社
キユーピーデジタルイノベーション株式会社
トーテックアメニティ株式会社
トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
ピープルソフトウェア株式会社
株式会社 マーブル
株式会社JTB
株式会社NTTデータIMジェイエスピー
株式会社アンカーリサイクルポート
株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント
株式会社ネスティ
株式会社九州テン
株式会社両毛システムズ
関東情報サービス株式会社
東京センチュリー株式会社
日本システム技術株式会社
【講演1】人類は、なぜ宇宙を目指すのか ~有人宇宙活動がもたらす新たな宇宙開発~
登壇者:公益財団法人日本宇宙少年団 理事 上垣内 茂樹 氏
長年、日本の有人宇宙開発を牽引してきた知見に基づき、民間主導による宇宙開発の急速な進化と、宇宙を目指す本質的な意義について解説されました。SpaceX社に象徴される技術革新やコスト低減、圧倒的なスピード感に加え、宇宙から地球を俯瞰することで得られる「たった一つの地球」という視点の重要性を紹介。サステナビリティや地球規模の課題解決への示唆とともに、宇宙を通じた次世代の探究心と人材育成の大切さを語られました。
【講演2】宇宙から地球を、生命から社会を見つめ直す ~食・健康・AI・データをつなぎ、100年先の未来をデザインする~
登壇者:東京大学プラネタリーヘルス研究機構 特任教授 髙橋 伸一郎 氏
農学生命科学の知見を基に、生命の仕組みを紐解きながら、持続可能な未来を築くための視座について講演されました。限られた資源の中で物質やエネルギーを循環させる生命維持のメカニズムを、社会設計の究極のモデルとして提示。食・健康・データなどをAIでつなぎ、社会を「生きた実験場」とする取り組みが紹介されました。短期的な利益追求ではなく、多様性が共存する時間軸の中で、異なる分野が対話し試行錯誤することの重要性を提言。100年先の未来を見据え、技術を通じた新たな価値創造への期待が示されました。
【講演3ー1】宇宙ビジネスが拓く新たな可能性 ~富士通の宇宙データフロンティア研究~
登壇者:富士通株式会社 宇宙データフロンティア研究センター センター長 今泉 延弘 氏
AI技術を核とした「宇宙データフロンティア」領域の研究成果と、今後の宇宙産業への展望について講演されました。膨大な衛星データの瞬時解析技術や、AIを用いた月面インフラの安全性確保に向けたシミュレーション技術など、地球規模の課題解決を支える最先端の取り組みを紹介。「宇宙政策と産業を繋ぐ懸け橋になりたい」という強い想いのもと、情熱あふれる多様な人材が技術革新を牽引している現状が語られました。宇宙開発への貢献と、会員企業との新たな共創による宇宙産業の創造に向けた意欲が示されました。
【講演3-2】サステナビリティとAIが拓く経営変革 ~非財務情報の可視化とビジネス実装~
登壇者:富士通株式会社 グローバルソリューションBG シニアマネージャー 永野 友子 氏
AIを活用した経営変革と非財務情報の重要性について解説されました。データ分析により、企業のサステナビリティ目標と実行状況の乖離を可視化する手法を紹介。さらに、トレーサビリティ技術を駆使してサプライチェーン全体を「見える化」することで、気候変動等のリスクに適応するビジネスモデルの構築が可能になると強調されました。「ともかくやってみよう」という挑戦の精神のもと、企業間の壁を超えた共創により、環境負荷低減とビジネス最適化を両立する新たな価値創造が呼びかけられました。
――共創の輪を広げるために
本フォーラムでは、講演に加え、登壇者全員によるパネルディスカッションも実施されました。宇宙開発の最前線から、持続可能な社会実装まで、多角的な視点から活発な意見交換が行われ、参加者にとって「ビジネスチャンスの創出」に向けたインスピレーションを得る貴重な機会となりました。
【参加者の声】 サステナブル・航空宇宙フォーラムへの反響
フォーラムにご参加いただいた皆様から、多くの貴重なご意見をいただきました。参加者の皆様の声を一部抜粋してご紹介します。
1. 新たな気づきと学び(視点の拡大)
- 今回のフォーラムを通じて、宇宙産業が今後大きな成長が期待される市場であり、企業にとって新たなビジネスチャンスであることを実感しました。特に、ハードウェア中心からソフトウェアによる機能拡張・長期運用へと発想が変化している点が印象的でした。
- 「宇宙×地球のサステナビリティ」という大局的なテーマを、単なる理念にとどめず事業や現場実装の視点まで落とし込んだ、非常に刺激的な内容でした。
- 宇宙ビジネスというミクロの視点、宇宙を利用したビジネスを活用するにあたってというマクロの視点、その二つの視点で見ることができたのが良かったです。
- 近未来だけでなく100年先のことも想定があり、大変参考になりました。
- サステナブルや宇宙という言葉だけでは見えない視野が広がった感じがしました。
2. ビジネス・共創への可能性
- 当社の自動車開発分野で培った技術との親和性も高く、今後の事業展開の可能性を感じる大変有意義なフォーラムでした。
- 地域の現場で実践と共創を進める上での大きなヒントを得ることができました。
- 参加各社の皆様と幅広く意見交換をさせていただくことができました。自社にはない視点や新たな気づきも得ることができ、非常に有意義な時間となりました。
- 弊社は宇宙ビジネスにチャレンジするために情報収集を始めておりますが、今回の皆様のお話はとても貴重なものばかりで非常に参考になりました。
3. 今後の活動への期待(コミュニティの価値)
- ビジネスチャンスの創出の機会として大変ありがたい場所であるため、今後より一層の交流ができたら嬉しいです。
- 参加各社の皆様と幅広く意見交換ができ、有意義な時間となりました。今後もこのような交流と情報交換の機会を継続していただけることを期待しております。
- このような活動が広がっていけば、これから生活していく子供達に良い持続性を伝えられると思います。
- 今後、宇宙ビジネスのベンチャー企業の話などを聞ける機会などあればうれしいです。
