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開催レポート 第7回「イノベーション部会」開催

第7回「イノベーション部会」

「部会」とは、地域の枠を超え、興味関心のある領域において会員同士が継続して情報交換・知見共有を行い、連携によるビジネス機会創出を目的に活動するコミュニティです。

2026年度、イノベーション部会では、会員企業間や富士通株式会社との議論・連携を通じ、既存事業の発展や新規ビジネス創出につながる具体的な取組みを推進します。

開催概要

日時 2026年9月15日(火)14:00~17:00 +ネットワーキング

会場 積水化学工業株式会社(開発研究所水無瀬イノベーションセンター)

形式 ハイブリッド

参加者 26名

内容 多様な知見の獲得と先進的な現場の視察、業種を越えたネットワーキングを通じた新たな価値創造

・情報提供 「組織文化・イノベーション文化の醸成」 

      登壇者:積水化学工業株式会社 代表取締役専務経営戦略部長付 吉岡 忠彦  様

・事例共有 「人と組織のイノベーション」

      登壇者:五十鈴株式会社 常務執行役員 小原  尚樹    様

・施設見学 積水化学工業株式会社 開発研究所水無瀬イノベーションセンター 

 

参加企業一覧 (順不同)

五十鈴株式会社
株式会社イシダ
株式会社NTTデータIMジェイエスピー
株式会社MIS
株式会社大阪ソーダ
株式会社京阪ザ・ストア
JFEシステムズ株式会社
株式会社タカゾノ
株式会社日華コンピューターシステムズ
日本化薬株式会社

パナソニック デジタル株式会社
株式会社富士通ラーニングメディア
株式会社マルイ
ユーザックシステム株式会社
株式会社両毛システムズ
株式会社オートメイション・テクノロジー
株式会社全農長野計算センター
株式会社タクマテック
株式会社デンソーテン
株式会社トランストロン
株式会社山下設計
 

【情報提供】 組織文化・イノベーション文化の醸成

登壇:積水化学工業株式会社 代表取締役専務経営戦略部長付

(元新事業開発部長、水無瀬イノベーションセンター立上責任者)吉岡 忠彦 様

 

積水化学工業株式会社 代表取締役専務 経営戦略部長 吉岡 忠彦 様より、

「組織文化とイノベーションの醸成」をテーマに、同社が取り組む挑戦的な組織変革の事例をご講演いただきました。

 

■ 講演のポイント

・イノベーションは「非凡な継続」から:一見教科書に書いてある当たり前の原則であっても、それを「基本として愚直に

やり続けられるかどうか」が成功と失敗を分ける本質です。

・「Will(個人の想い)」と「Must(会社からの要請)」の重なり:メンバー一人ひとりが仕事の意義に腹落ちし、個人の志

と組織のミッションを重ね合わせることで、圧倒的に強いチームが生まれます。

・体験共有による心理的安全性とリスペクト:対話型アート鑑賞や茶道体験など、日常業務から離れた「体験の共有」を通

して価値観の差異を認め合い、互いをリスペクトする風土を醸成することの重要性が強調されました。

・挑戦を支える環境づくり:リーダー自らが自己開示を行って挑戦を許容し、従来にとらわれないチームビルディングを進

めることで、組織風土を変革していくプロセスが紹介されました。

 

吉岡様のご講演は、システムや技術以上に「人」と「文化」がイノベーションの源泉であることを強く印象づける内容となり、

参加者が自らの組織のあり方を再考する素晴らしい機会となりました。

【事例共有】 人と組織のイノベーション   

登壇:五十鈴株式会社 常務執行役員 小原  尚樹    様

 

五十鈴株式会社 常務執行役員 小原 尚樹 様には、鉄鋼流通という伝統的な業界の中で「ビジョナリーカンパニー」を目指し、

時代環境の変化に合わせて組織を柔軟に進化させ続けてこられた同社の歩みについてご講演いただきました。

 

■ 講演のポイント

・ビジョナリーカンパニーへの挑戦:明確な経営理念(創業の精神)を核とし、時代の変化に左右されない強固な企業文化を構築。

・組織の変革:コストセンターからプロフィットセンター、さらには新規事業創造の拠点へ、役割の変化に応じた組織設計を実践。

・個人の想い(Will)の実現:「社員一人ひとりのアイデアを大切にする」風土のもと、新規事業やアプリ開発、地域課題の解決など多岐にわたる挑戦を支援。

・グループ内で50の事業と50の企業家を輩出する目標を設定:次世代リーダーの育成に向け、公募制ワークショップを通じた新規事業の提案・創出の促進や、社員一人ひとりの「Will(志向)」「Can(能力)」「Mission(貢献)」の3要素を言語化し、その重なりを拡大させる人財育成を展開しています。

・システムによる業務変革:約20年運用の基幹システムを刷新(2027年1月稼働予定)。機能拡充にとどまらず、業界全体の生産性向上やAI活用を見据え、「使う人が笑顔になれるシステム」の構築を目指します。

 

小原様からは、システムを単なる道具ではなく「働く人の幸せや組織のイノベーションを加速させる基盤」として捉える視点が示されました。

システム構築を通じた変革プロセスは、多くの参加者にとって自社の業務を見直す貴重な気づきとなりました。

 

【施設見学】 積水化学工業株式会社  水無瀬イノベーションセンター

【参加者の声】

■情報提供:組織文化とイノベーションの醸成

セッションからの新たな気づき

・「AIを単なる補助ツールとせず、それを前提とした業務プロセスに作り変える視点にハッとさせられた」

・「『未練なく作ったものを捨てる自由』という言葉が新鮮。サンクコストに囚われず、ダメなら1秒で捨てて次を作るというアプローチは、従来の心理的ハードルを壊してくれた」

・「人間はWill(想い)、AIはIntelligence(ロジック)という役割の整理が非常に分かりやすかった」

実務への具体的な適用・展開

・「失敗のコストが下がるため、新たな施策への挑戦がしやすくなると確信。自社のビジネスモデル検証に活かしたい」

・「技術の進歩を敏感に捉え、方向性を柔軟に切り替える力を訓練し、自社のAI研究チームともこの方向性を共有していきたい」

 

■事例共有:人と組織のイノベーション

セッションからの新たな気づき

・「単なる仕組みづくりだけでなく、組織風土やマインドの変革にまで踏み込んでいる点が大変参考になった」

・「『新しいことに挑戦しないことこそが失敗』という力強いメッセージと、それを支えるリーダーシップの重要性を再認識した」

他社会員との課題共有と相互理解

・「どこの会社も同じような悩みや組織課題を抱えている中で、他社もフラットに巻き込んだ仕組みづくりに強く感銘を受けた」

組織変革に向けた実践のヒント

・「『挑戦を是』とする風土に変革していけるよう、今回の知見を社内に共有し、変革に向けた議論を加速させたい」

・「FICアカデミーなどの人材育成やハッカソンの実践事例を、自社の研修やコア人材育成のユースケースとして取り入れたい」

 

【次回開催に向けて】

本コミュニティでは、業種の垣根を越えた知見の共有や、会員企業同士の共創を通じたイノベーションの加速を目的として、今後も定期的に部会を開催してまいります。

次回の開催や今後の活動に関心をお持ちの企業様におかれましては、ぜひお気軽にご参加ください。

皆様のご入会・ご参加を心よりお待ちしております。

イノベーション部会(第8回)

日時:2026年12月1日(火)~2日(水)※1泊2日
会場:福井県鯖江市(対面開催)

ご案内:イノベーション部会