開催レポート 特別開催「中堅層向け/経営幹部候補研修」DAY1
特別開催「中堅層向け/経営幹部候補研修」DAY1
特別企画として、経営幹部候補(20代~50代の経営幹部を目指す方)の会員を対象に経営幹部候補研修が初めて開催されました。
AIの急速な進展により、従来の業務の在り方は大きな転換期を迎え、業務効率化やAI導入そのものは各社で進みつつある一方で、組織の意思決定のあり方、組織を支える価値観・マインドセット、リーダー自身の「ものの見方・捉え方」といった企業変革(CX:コーポレート・トランスフォーメーション) の本質は、まだ十分に扱われていないのが実情です。確実に訪れる未来に対し、「自社はどうあるべきか」「自分自身はどう在るのか」──その問いに向き合うきっかけを提供することを、本プログラムの目的として企画されたものです。全3回のうち、6月16日に開催された、1回目をご紹介します。
開催概要
参加者:54名
■講師:フィールド&ストーリー株式会社 代表取締役
WaLaの哲学 座長
屬 健太郎(さっか けんたろう)様
■講演
テーマ:企業統治OSの変換~あなたの組織で“本気”の人は何割いますか?~
■グループディスカッション
テーマ:理想と現実のギャップ、そして変革への一歩
本研修は、「不透明で変化の激しい時代において、次世代の経営を担う幹部候補として、自らの志と確固たる意思を軸に、組織に変革を生み出す実践力を養う」ことを目的として掲げています。参加者の皆様が、企業や組織の枠を超えて志を語り合える仲間を築き、深い内省と具体的な行動変容を通じて、それぞれの組織に新たな活力と変革を生み出すことをゴールとしています。
参加企業一覧
JA三井リース株式会社
JX金属株式会社
SOMPOひまわり生命保険株式会社
アクモス株式会社
シンポ―情報システム株式会社
株式会社JimoTec
株式会社オーディーシー
株式会社伊予銀行
株式会社九州テン
株式会社全農長野計算センター
アズワン株式会社
エア・ウォーター・デジタル株式会社
株式会社オートメイション・テクノロジー
株式会社コプロシステム
株式会社ジールプロダクト
株式会社ティー・アイ・シー
株式会社ティー・エス・アール
共同印刷株式会社
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
太陽化学株式会社
朝日酒造株式会社
東京オータス株式会社
南都コンピュータサービス株式会社
日揮コーポレートソリューションズ株式会社
武州ガス株式会社
株式会社ディーソルNSP
株式会社松屋
倉敷化工株式会社
研信電操株式会社
コンピューターマネージメント株式会社
大同メタル工業株式会社
長野県パトロール株式会社
講演:企業統治OSの変換~あなたの組織で“本気”の人は何割いますか?~
フィールド&ストーリー株式会社の代表取締役である屬 健太郎氏は、講演で、AIの台頭が企業統治のあり方を根本から問い直している現状を提示しました。
講演では、AIが効率的な業務を代替することで、これまでの組織構造や人材育成の常識が通用しなくなると指摘されました。AI時代におけるリーダーの姿勢、及び、組織の役割について提示されました。
屬氏は、企業成長の鍵は、社員一人ひとりが「主体的課題に全身全霊で取り組む」"本気の度合い"をいかに高めるかにあると述べ、そのための具体的な指針も提示しました。さらに、既存の枠組みでは活かしきれていない有能な人材であるが、今後の社会変革を牽引する可能性に言及しました。
最終的に、個人の願い、企業の目標、社会への貢献が三位一体となった「インテグリティのある組織」こそが、AI時代を生き抜く上で最も重要な基盤となると締めくくられました。
グループディスカッション:テーマ:理想と現実のギャップ、そして変革への一歩
講演後のグループディスカッションは、「理想と現実のギャップ、そして変革への一歩」をテーマに開催され、参加者間で活発な意見交換が行われました。
ディスカッションでは、多くの企業で「主体的課題に全身全霊で取り組む社員」の割合が低いという共通認識が示され、経営層と従業員の意識のずれ、ベテラン層の変革への抵抗、AI活用におけるスキル差などが課題として挙げられました。
理想の組織像として、経営層と従業員のベクトルが一致し、個々人の「内発的動機」が尊重される社風が描かれました。
また、AI活用による効率化が社員間の対話の減少に繋がっている現状が指摘され、「AIで生まれた余裕を人と向き合う時間に充てるべき」という廣氏からの問いかけは、個人の「願い」を言語化し、組織目標との合致を図る対話の重要性を改めて浮き彫りにしました。
参加者の声(まとめ)
今回の研修を通じて、多くの参加者が自身の業務や組織に対する認識を深め、新たな視点を得らました。特に、「課題設定と解決の難しさ」「AI時代における組織の本質」「リーダーシップのあり方」に関して多くの声が寄せられました。
■課題設定と解決の難しさ
参加者からは、「課題が何かを把握するところから難易度が高い」という共通の認識が示されました。主体的な原因と客観的な原因を切り分けて考えることの重要性や、具体的な解決策を導き出す上でのリーダーシップの役割が再認識されました。また、自身の仕事のやり方が課題解決を妨げている可能性に気づくなど、内省を深めるきっかけにもなりました。課題の本質を見極め、具体的な行動へと繋げることの重要性を深く学ぶ機会となりました。
■AI時代における組織の本質
AIの急速な進化が組織にもたらす影響について、活発な議論が交わされました。多くの参加者が「AI時代において、組織としての本質を考えるタイミングとなった」と感じており、生成AIの活用が必須であるとの認識を共有しました。同時に、「AIは主体的に取り組んでいない人には使えない」という指摘もあり、AIが加速する変革期において、個人や組織の主体性がこれまで以上に求められることを強く感じた参加者も多くいました。人にしかできない価値を見出し、主体的に行動する組織のあり方が問われている、という声が多数寄せられました。
■リーダーシップのあり方
本研修は、幹部社員やリーダー層にとって、自身のリーダーシップを見つめ直す重要な機会となりました。参加者からは、「メンバーが考えなくて済む環境を作ってしまった」という気づきや、メンバーの内発的動機を引き出すコミュニケーションの重要性に関する声が多く聞かれました。会社のビジョン浸透や、各メンバーの主体性を促す上で管理職層が果たす役割の大きさを再認識し、1on1の実施方法やコミュニケーションの改善意欲が高まりました。自己変革を通じて、より良い組織を築くためのリーダーシップのあり方をディスカッションを通して深掘りしました。
7月7日に第二回、8月4日に第三回の開催を予定しています。
FJUCでは、人材育成セミナーを通し、会員企業の人材育成を支援し、会員企業の成長に貢献していきます。
