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開催レポート 「第4回リーダーカイギ」

リーダーカイギ 能登合宿開催

 若手人材の育成を目的に、各企業の経営層・部長層から推薦を受けた、入社15年目までの次世代リーダーが継続的に交流し、互いに学び合う場として「リーダーカイギ」を開催しています。

 第4回となる今回は、Fujitsuユーザーコミュニティの部会活動として初の試みとなる合宿形式で実施しました。参加者は能登の被災地視察や地域ボランティアによる講話を通じて、復興の現状や地域が抱える課題への理解を深めるとともに、異業種の若手同士による対話を重ねながら、社会課題を自分ごととして捉える視点を養いました。

 また、ワークショップでは、デジタルの力を活用して能登地域の暮らしをより豊かにするサービスをテーマにアイデア創出を行い、地域の未来について考察を深めました。

開催概要

開催日時:2026年6月11日(木)-12日(金)
場所:能登半島(七尾市(能登島)、羽咋市等)
参加者:33名、ほか事務局・担当役員同行

■スケジュール

Day1

AM
金沢駅集合・移動
PM
【視察】
民宿(能登島荘)、鰀目漁港等の視察から能登半島地震の被害と今後の防災について考えるプログラム

【講話】
民間災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」代表 今井様
七尾市における災害ボランティア活動の実情や現場でのご苦労、被災地域が抱える課題について
夕食後、1日の振り返り・ディスカッション

Day2

AM
【ワークショップ】
「テクノロジーの力で“幸せに暮らせる地域”を考える」

参加企業一覧

キユーピーデジタルイノベーション株式会社
シンポー情報システム株式会社
東京センチュリー株式会社
日本ハムシステムソリューションズ株式会社
第一ライフテクノクロス株式会社
三菱食品株式会社
加藤産業株式会社
株式会社YE DIGITAL
株式会社JimoTec
株式会社エービット
 

 

株式会社オーディーシー
株式会社サタケ
株式会社シモジマ
株式会社伊予銀行
株式会社九州テン
株式会社山梨ニューメディアセンター
株式会社全農長野計算センター
Sustainable Shared Transport株式会社
JA三井リース株式会社
JFEシステムズ株式会社
NX情報システム株式会社

【視察】民宿(能登島荘)、鰀目漁港等の視察から能登半島地震の被害と今後の防災について考えるプログラム

 能登島荘では、発災当時の状況について直接お話を伺いました。地震により橋が寸断され、島内が一時孤立する中、地域住民が主体となって避難所を開設し、支え合いながら避難生活を送った経験をご紹介いただきました。特に、約3週間にわたる断水によってトイレが使用できなくなり、衛生面の確保が大きな課題となったことが印象的でした。

 一方で、地域で生産された食料や日頃からの備え、住民同士の助け合いによって厳しい状況を乗り越えたことや、倒木の処理などを地域内で協力して対応したことなど、地域コミュニティの力の大切さについてもお話しいただきました。その後、被害を受けた漁港や市街地を視察し、災害の実態を肌で感じるとともに、防災・減災への備えに加え、日頃からの地域のつながりが災害時に果たす重要な役割について理解を深める機会となりました。

【講話】民間災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」代表・今井様

 七尾市における災害ボランティア活動の実情や現場でのご苦労、被災地域が抱える課題について今井様は、広島豪雨災害をきっかけに災害支援活動に携わり、これまで全国各地の被災地で支援活動を行ってこられました。能登半島地震発生後は早期に現地入りし、被災状況を確認する中で、被害が見えにくく支援が行き届きにくい七尾市の現状に着目し、活動拠点を設けて支援を開始されました。

 講話では、ボランティアの受け入れ体制の整備や行政との連携、被災家屋の片付け支援に加え、地域サロン活動など、被災者の心に寄り添う支援の重要性についてもご紹介いただきました。また、「泥を見ずに人を見よ」という言葉を通じて、被災者一人ひとりに寄り添い、その声に耳を傾ける姿勢の大切さについてお話しいただきました。

 一方で、震災から時間の経過とともに社会の関心が薄れ、「能登」という言葉を耳にする機会も減少している現状について課題提起がありました。参加者にとっては、被災地の実情に応じた継続的な支援の必要性とともに、能登の復興に関心を持ち続けることの重要性について考える貴重な機会となりました。

【ワークショップ】「テクノロジーの力で“幸せに暮らせる地域”を考える」

 視察や講話で得た学びを踏まえ、「デジタルの力で幸せに暮らせる地域」をテーマにワークショップを実施しました。参加者は能登地域が抱える課題を整理し、デジタル技術を活用した解決策について検討するとともに、ワールドカフェ形式でグループ間の対話を重ねながらアイデアを発展させました。

 各グループからは、観光振興や関係人口の創出、地域交通の利便性向上、漁業の魅力発信、地域資源の循環促進、高齢者支援や移住促進など、若手ならではの多様な視点から能登の未来につながる提案が発表されました。

 優勝チームは、「いつでも、どこでも、能登ポイント」と題し、能登に関する体験や学び、地域活動への参加をポイントとして可視化・活用できる仕組みを提案。食や観光、地域体験をデジタルでつなぐことで、地域内外の人々との継続的な関わりを生み出し、観光促進や関係人口の創出につなげるアイデアが高く評価されました。

 参加者からは、被災地の現状や地域課題を踏まえながら、異業種の仲間とともに未来の地域づくりを考える貴重な機会となったとの声が寄せられました。

デジタルの力を活用して能登地域の暮らしをより豊かにするサービスアイデア

グループ1:「いつでも、どこでも、能登ポイント」 ★優勝チーム
概要:能登に関するさまざまな体験や活動への参加を通じてポイントを付与し、地域内で利用・循環できる仕組みを構築する。

グループ2:「まちとつながる目安箱」
概要:地域住民や観光客、行政、企業それぞれが抱える課題や要望を可視化・共有し、相互理解を深めることで、より住みやすく魅力あるまちづくりを目指す。

グループ3:ブランディング×漁業×IT
概要:ITを活用して地域漁業の価値を再発信・ブランド化し、若者が魅力を感じて働きたくなる新たな漁業モデルの創出を目指す。

グループ4:住みやすい町をめざして~BRT~がつなぐ能登の未来~
概要:旧鉄道路線を活用したBRT(バス高速輸送システム)の整備により、人や物の移動を効率化し、地域の利便性向上と活性化を図る。

グループ5:NOTOZONライドシェア
概要:地域内のモノやスキル、人材をオンラインでつなぎ、シェア・循環させることで、地域資源の有効活用と助け合いを促進する。

グループ6:ものと情報を運ぶ地域の救世主
概要:無人バスやドローンを活用して買い物や医療サービスを届けるとともに、生活データを家族や親族と共有することで、地域住民の孤立防止を目指す。

グループ7:居住体験型マッチングサービス
概要:移住希望者に対して地域での暮らしを体験できる機会を提供し、一人ひとりに適した移住先や体験プログラムを提案する。

参加者の声(まとめ)

【視察】民宿(能登島荘)、鰀目漁港等の視察から能登半島地震の被害と今後の防災について考えるプログラム

「現地を自分の目で見て、被災された方や地域の皆さまの声を直接聞くことで、震災をより身近な課題として捉えることができた」との声が多く寄せられました。報道だけでは伝わらない復興の現状や課題、人々の暮らしの変化を知ることで、復興の難しさや継続的な支援の重要性を改めて認識したとの意見もありました。また、困難な状況の中でも前向きに歩み続ける地域の方々の姿に触れ、人と人とのつながりの大切さや、自社として災害時に果たすべき役割について考える貴重な機会となったという前向きなコメントも頂戴しています。

【講話】民間災害ボランティアセンター「おらっちゃ七尾」代表・今井様

「復興支援は物理的な復旧だけでなく、被災者の心のケアや地域コミュニティの再生まで含まれることを学んだ」といった声が多く寄せられました。また、行政だけでは支援が行き届きにくい領域を民間ボランティアが担っている実態や、復興には終わりのない継続的な支援が必要であることへの理解が深まったとの意見もありました。さらに、被災地に寄り添いながら行動を続ける活動者の姿勢に感銘を受け、自身にできる支援や社会との関わり方について改めて考える契機となったとの声が聞かれました。

【ワークショップ】「テクノロジーの力で“幸せに暮らせる地域”を考える」

「現地視察や講話で得た学びを、自分自身や自社の課題として捉えながら考えることができた」との声が多く寄せられました。被災地の現状や地域資源、人々の想いに触れた後のワークショップであったことで、より当事者意識を持ってアイデアを検討できたとの意見も見られました。また、異業種・他社の参加者との対話を通じて、自身にはない発想や多様な視点に触れ、新たな気づきや学びにつながったとの声もありました。参加者同士が活発に意見交換を行うことで、復興支援や地域の未来に向けた具体的な行動を考える有意義な機会となりました。

 

次回以降のリーダーカイギは、第5回を9月2日@東京、第6回を12月14日-15日@沖縄、第7回を3月5日@東京を予定しています。