開催レポート DE&I部会「クロス1on1最終報告会」
DE&I部会「クロス1on1最終報告会」
昨年度100名が参加し、多くの反響をいただいた「クロス1on1メンタリング」が今年度も2026年4月24日(金)~7月22日(水)の約3か月間で開催されました。
本企画は、会社の違うメンターとメンティーがペアとなり、3か月の期間の間に3回1on1を行うものです。職場やプライベートにおける共通の悩みを共有し、共感し合える仲間と出会える機会となります。多様な働き方や考え方に触れることで、参加者の皆様のキャリアに対する新たな気づきを促し、会員同士のつながりを通じて、ご自身の置かれた環境を客観的に見つめ、視野を広げていただくことを目的としています。本イベントの参加を通じて、地域や全国の女性社員同士の貴重なネットワークが構築いただける点も大変好評です。
7月22日に開催された、最終報告会をご紹介します。
開催概要
参加者:29社54名
■講師:パナソニックデジタル株式会社
ビジネスデザイン統括部
WEBソリューション部 部長
荒河 智美様
■講演
テーマ:「ありたい自分でいいー女性のキャリアと自分らしく輝くために」
■パネルディスカッション
テーマ:クロス1on1で見えた、私らしいキャリアと女性活躍の広げ方
■登壇者
メンター:
日鉄ソリューションズ株式会社 金本 直子様
スリール株式会社 由上 祥世様
メンティ:
明治安田システム・テクノロジー株式会社 後藤 絵理様
日本検査キューエイ株式会社 細川 恵莉子様
報告会は、東京会場、大阪会場、東北会場、広島会場をオンラインで繋いで開催されました。全国の女性会員の29社54名の皆さまが、3か月間にわたり社外のメンター/メンティとの対話を重ねており、それぞれの学びや気づき、価値観や行動の変化を共有しました。
参加企業一覧
アズワン株式会社
エム・エス・ケー農業機械株式会社
株式会社北国販社
スリール株式会社
タキイ種苗株式会社
トーテックアメニティ株式会社
パーソルコミュニケーションサービス株式会社
ローム株式会社
沖縄情報システム株式会社
株式会社 ユニバンス
株式会社HDC
株式会社アンデルセンサービス
株式会社コプロシステム
株式会社ティー・アイ・シー
株式会社トークネット
株式会社ロジスネクスト
株式会社松屋
株式会社富士通ラーニングメディア
五十鈴株式会社
三井物産株式会社
住友林業株式会社
東京海上日動火災保険株式会社
日鉄ソリューションズ株式会社
日本検査キューエイ株式会社
扶桑電通株式会社 東北支店
明治安田システム・テクノロジー株式会社
富士通Japan株式会社
富士通株式会社
3回の1on1の振返り~アンケートから~
3回にわたって行われた1on1について、参加者のアンケートから振返りを行いました。振返りの内容をご紹介します。
クロス1on1では、3回の対話を通じて、参加者同士が経験や価値観、キャリアに対する考えを共有し、安心して本音を話せる関係を築いていました。社外・異業種という利害関係のない組み合わせだからこそ、直属の上司や同僚には相談しにくい悩みも率直に言葉にできた、との意見も多くありました。
対話を重ねる中で、メンティは自身の経験や考えを整理し、これまで意識していなかった強みや価値観、キャリアの軸を再認識しました。メンターにとっても、若手の不安や仕事への向き合い方を理解し、世代や立場を越えて学び合う機会となりました。
最終回では、3か月間の変化を振り返ることで、今後目指したい方向性や具体的な行動が明確になり、心理的安全性の高い社外対話を通じ、相互理解、自己理解、行動意欲を段階的に高める有効な機会であったと考えます。今後は、得られた気づきを職場での対話やキャリア形成に生かし、継続的な行動につなげていくことが期待されます。
講演:ありたい自分でいいー女性のキャリアと自分らしく輝くために
パナソニックデジタル株式会社の荒河様より、「女性のキャリアと自分らしく輝く生き方」をテーマに講演をいただきました。自身の就職氷河期からの多様な職歴、転職経験、結婚・出産・育児・管理職昇進までのライフイベントを具体的に紹介され、女性のキャリア形成における選択肢の広さと両立の重要性について話されました。
【ライフイベントとキャリア】
女性特有のライフイベント(就職、転職、結婚、出産、育児、介護など)を乗り越える中で、キャリアを諦めず、制度や周囲の支援を活用することの大切さを強調されました。
【自分らしさと多様性】
「らしさ」の呪縛から自由になり、完璧を目指すより本物の自分を大切にすること、趣味や家庭も含めた多様な生き方を推奨。趣味のスキー競技を通じて多世代・多職種との交流が自己成長につながることを実感したエピソードも紹介されました。
【職場への提言】
管理職や一般職それぞれが自分のありたい姿を言語化し、対話や発信を通じて組織の多様性を推進することが重要との提言があり、悩みや不安は周囲と相談しながら乗り越えることを勧めていました。
パネルディスカッション:テーマ「クロス1on1で見えた、私らしいキャリアと女性活躍の広げ方」
パネルディスカッションには、メンターとメンティーを代表してそれぞれ2名ずつ登壇いただき、1on1での振返りを行っていただきました。
異なる企業や立場の参加者が集まり、キャリア形成や働き方、女性活躍推進について率直に意見を交わす場として実施されていたことが伝わる内容となりました。
対話を通じて得られた最大の成果は、「利害関係のない他者との交流により、心理的安全性の高い環境下で自身のキャリアや課題を客観視できたこと」とのコメントがありました。多くの参加者が、ライフイベントや環境変化を柔軟に受け入れ、自分らしく働くことへの自信を深めていたようです。一方で、ロールモデルの不足や職場ごとの制度格差、働き方に対する文化的な障壁といった共通の課題も浮き彫りとなりました。
3ヶ月間の対話を経て、メンティとして参加された方々は会社を俯瞰して見る視点を養い、管理職への不安を前向きなキャリア観へと転換していったようです。今後は、先進的な取り組みの自社への提案や、職場での対話の活性化など、今回の気づきを具体的な行動へとつなげ、組織全体の働き方改革やキャリア形成に寄与していくとの、力強いコメントが聞かれました。
グループディスカッションと参加者の声
最後に各地域を繋いで、「今後チャレンジしたいこと」をテーマに参加者によるグループディスカッションを行いました。参加者同士が互いの経験や想いを共有し、今後の行動につながる学びを深めました。
【アンケートより】
異業種・社外の方と利害関係なく対話することで視野が広がり、「自分だけではない」と感じられたという声が多く寄せられました。クロス1on1を通じて、傾聴やコミュニケーションの重要性を学び、部下育成や社内1on1、組織づくりへ活かしたいという具体的な活動に落しこむ意見も見られました。また、自分らしいキャリアや強みを見つめ直し、焦らず一歩を踏み出すきっかけになったとの声もありました。
■コメント抜粋
「自社や自分の『当たり前』が当たり前ではないことに気付けた」
「全国各地に同じような悩みを抱える方がいて、一人ではないと思えた」
「周りと比べず自分らしくてよいと、気持ちに余裕ができた」
「ざっくばらんな雰囲気で深く話すことができた」
「来年もぜひ続けてほしい」「他チームにもおすすめします」
